遥かなるヴァッパーラ GM:RADY

ランダンベースの街から街までの護衛シナリオ。
馴染みの行商人マサトゥル親子の護衛でパリス同盟南方の街ヴァッパーラへ行くこととなった一行。
だが今回のたびはマサトゥルにとって大切な一歩となるのだった。

  • イェスゲイ(半ヴァーナ[狼]、ナイト/バートル)
    • 遥かタルタル・ハンの王家に血を連ねる若き騎竜兵。次期大ハンを野望とし、嫁や部下を手に入れるため西方へ。フルネームはイェスゲイ・ジョチ。
    • 東方出身者かつ片親がヴァーナであることから、偶然にもマサトゥルの家庭事情に似ており、彼の過去の話に酒を注いでいた。
  • ルーファス(ヒューリン、ナイト/グラディエーター)
    • クラン・ベルコロシアムの若きチャンピオン。エンターテイメントを追求するその戦いぶりや人柄が王国内のファンや子供達の人気の的である。
    • 道中の彼らを守るのは勿論、騎乗動物が思わぬところで役に立つ。また、ボスである魔剣達の怒涛の攻撃を全て捌ききるミラクルを魅せた。
  • レミィ(ネヴァーフ、プリースト/アルケミスト)
    • 煙草と硝煙が似合う傭兵上がりの女司祭。鋼鉄の義手に握られた錬金銃で邪魔者を蹴散らす。副ギルマスも務め、イグナシオとは共に過去を背負う旧知の仲。
    • 付き合いも深くなったマサトゥル親子にイェスゲイと共に酒を注ぐ。道中は戦闘外の判定も多かったため支援スキルも役に立った。
  • アルフィナ(エクスマキナエクスプローラー/ファランクス)
    • 経歴が謎に包まれている機械族の女性。重装甲から噴出されるブースターはギルド最速を誇る。遺跡探索や人間文化に対しては純粋な興味を持つ。
    • お酒は苦手な彼女でしたが、思わぬ事態に泣き出してしまったカスミちゃんを寝かしつけたりと演出によるファインプレーをしてくれました。
  • エルビィ(ヴァーナ[猫]、ソーサラー/サモナー)
    • 元クラン・ベルの名のある闘士だったが八百長疑惑により追放された影の深い召喚士。何かと含みのある言動が目立つが魔術の腕は確か。
    • マサトゥルの話は酒を飲みつつ静かに聞いていたが、道中退治した野盗連中がとんでもない代物を持っていたため一時的に預かることになった。

以下、ダイジェスト。
思ったより長くなったので折込。

  • ギルドに様々な道具を売ってくれている行商人のマサトゥルが、パリス同盟南方のヴァッパーラへの護衛を依頼してきた。
  • 移動がてら彼から話を聞くと、今回の依頼は彼の夢である"古代竜の武具を商売する"ことに近づけることになるのだという。
  • 所々での宿イベントでは、ランダムダンジョンのレストイベントが発生しつつ、マサトゥルが珍しく酒を飲み、自分の過去を話す。
    • 東方で嫁さんと出会い、駆け落ち同然で西方に一緒に来てしまったが、嫁さんが元々病弱なのもあり、娘のカスミを出産した際に亡くなったのだとか。
      • 東方出身者で家庭事情も近いイェスゲイが実に良い会話のパスを回してくれた。
  • 翌日の道中、襲ってきた野盗をとっちめると、ヴァッパーラから盗んできたという古代竜の武器"ケセドの杖"を手に入れてしまう。
    • 「ちょっとこのケセドの杖ってまさか」『あの市長から奪ってきたんだよ』「グラシア(エルビィの中の人のPC)のじゃねぇか!?」
      • 丁度扱えるのもエルビィだったので一時的に預かってもらうことに。
  • 思わぬところで古代竜の武器の実物を見て、そのオーラに気圧されてしまったマサトゥル。
    • 夜、カスミの励ましが逆に彼を追い詰めてしまい、つい声を荒げてしまう。泣き出したカスミはアルフィナに連れられて退場。
      • 「マサトゥルさん。…今のは、いけねぇよぉ(彼の酒を注ぐ)」と、他の大人達はそう言って場を落ち着かせるのであった。
  • 翌日、見事にへそを曲げたカスミであったが道中のトラブルでマサトゥルが彼女を助けて事なきを得る。
    • 『荷物が川に流されてしまいます。水中行動のペナルティがあるので…』「蟹乗ってるよ」『判定なくて大丈夫です(´・ω・`)』
      • こぼれた荷物の中に、封の空いていない手紙を見つける。
  • 手紙はマサトゥルの妻ヤヨイが夫とまだ見ぬ娘に宛てた遺書であり、妻の死に向き合えなかった彼が封を開けられずにいたものだった。
    • その日の夜"一緒に内容を聞いて欲しい"というマサトゥルの願いもあり、彼の読み上げる遺書に耳を傾ける一行。
      • 夫への謝罪と感謝、娘への幸せを願ったメッセージが込められた遺書の最後には、彼の夢を叶えてほしいことが書かれていた。
        • 手紙を読み終えて号泣するマサトゥルに、他の大人達は酒を振舞い、この日は彼の相手をしてあげたのだった。
  • この時点で場も暖まり満足しきったPL/GMだったがクライマックスは一応残っていました(ぉ
  • ヴァッパーラ直前にて、魔剣に取り付かれた野盗リーダーが襲ってきたが難なく倒す。
    • その後、魔剣(NM:イビルソード)が本気を出して襲い掛かってきたため、取り巻きを退治しつつ一時撤退。
      • その間、敵の猛攻撃をルーファスが一人で凌ぎきる。ワザマエ!
  • 無事にヴァッパーラにたどり着き、グラシア市長にケセドの杖を返却する一行。
  • 市長から確かな腕と信頼を勝ち得た一行は、古代竜の武具に関係するコロシアムのセッティングや情報をマサトゥルに伝えることを約束させたのだった。

時折ある、"クライマックス迎える前にやることやりきって満足しちゃった"現象が発動した日であった。